悪性リンパ腫になってました

日本では少ない古典型ホジキンリンパ腫についてまとめていきたいと思います。

悪性リンパ腫とは

 

悪性リンパ腫」という病名は聞かれたことがあると思います。「血液のガンで治りにくもの」というイメージがあるのではないでしょうか?私にはありました。

しかし実際調べてみると、近年治療方法が進んでいることもあり、種類にはよりますが不治の病とい恐ろしいイメージは少し和らいでいるのかなと感じました。

悪性リンパ腫とは

悪性リンパ腫は、血液細胞に由来するがんの1つで、白血球の1種であるリンパ球ががん化した病気です。 全身のいずれの場所にも病変が発生する可能性があり、多くの場合は頸部(けいぶ)、 腋窩(えきか)、 鼠径(そけい)などのリンパ節の腫(は)れが起こりますが、消化管、眼窩(がんか:眼球が入っている骨のくぼみ)、肺、脳などリンパ節以外の臓器にも発生することがあります。引用元:国立がん研究センター

リンパ組織は全身にあり、血液とともにリンパ球は全身を巡っている為、リンパ節だけでなく脾臓、骨髄、消化管、皮膚、分泌腺、生殖器、神経といったリンパ節以外の組織で発生する場合もあります。

そもそもリンパ球は、体に入ってくる様々なものから防御する働きがあり

悪性リンパ腫の原因

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悪性リンパ腫の一部を除いて、明確な原因はまだ分かっていません。

細胞内の遺伝子の異変や、ガン遺伝子の活性化、ウイルス感染症が関与する(ホジキンリンパ腫の一種では、EBウイルス潜伏感染の関与もその原因として示唆)ものと言われています。私の主治医は、家族間で遺伝するという物ではない、とも言ってました。

悪性リンパ腫の罹患者数

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出典:国立がん研究センター全国がん罹患データ(2017年のみ抜粋)

悪性リンパ腫の罹患者数は、34,571名。(男女合算しても一致しませんがデータのママです)男性18,522名、女性16,046名とやや男性が多めです。悪性リンパ腫の約95%が非ホジキンリンパ腫、5%弱がホジキンリンパ腫という構成。ホジキンリンパ腫は日本人では非常に少ないタイプと言えます。

年代的にみると、悪性リンパ腫は60代後半から増加し80代までがピークとなります。

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出典:国立がん研究センター全国がん罹患データ(2017年のみ抜粋)

悪性リンパ腫の症状

首や腋(わき)の下、足の付け根などリンパ節の多いところに、通常は痛みのないしこりとしてあらわれます。数週から数カ月かけ持続的に増大して縮小せずに病状が進むと、このしこりや腫れは全身に広がり、進行するに従って全身的な症状がみられるようになります。全身的な症状としては発熱、体重の減少、盗汗(とうかん:顕著な寝汗)を伴うことがあり、これらの3つの症状を「B症状」といいます。

その他には、体のかゆみや皮膚の発疹、腫瘤(しゅりゅう)により気道や血管、脊髄(せきずい)などの臓器が圧迫されると、気道閉塞、血流障害、麻痺(まひ)などの症状があらわれ、緊急で治療が必要な場合もあります。 

引用元:国立がん研究センター

 多くの方が、首の付け根や脇に塊のようなができてきて、調べてみたら「悪性リンパ腫」だったという体験談が多いようです。

私の場合は、自覚症状が咳以外全くなく、レントゲンを撮ってみて(といっても最初に呼吸器科で受診してしまった為かなり時間がかかりましたが…)分かりました。

健康診断の胸部レントゲンなどで見つかる方も少なからずいらっしゃるようです。

 

悪性リンパ腫の種類

悪性リンパ腫はホジキンリンパ腫とそれ以外の非ホジキンリンパ腫に大きく分類されます。細く分類すると70種類以上の病型に分類され、そのタイプにより進行の度合いや治療方法が変わってきます。

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悪性リンパ腫の病型分類

 

悪性リンパ腫の診断

リンパ腫と判定するためには、リンパ節やしこりの部分から組織を採取して病理検査を行います。その結果リンパ腫と判定されると、がんの広がりを見るため、胸部レントゲン、CT検査、PET-CT検査、脳MRI、骨髄穿刺(マルク)などを行います。

特にリンパ種が骨髄中に広がっているかどうかを判断することは、今後の治療方針にも大きく影響するため、骨髄液を採取する骨髄穿刺・骨髄生検や脳MRI、また甲状腺の検査などが重要となってきます。

これらの複数の検査の結果を経て、リンパ腫の状態や広がりを判断し治療が行われます。

 

 

※このサイトは、ホジキンリンパ腫となった私が個人的に集めた情報の故、かなり限られたものになります。必ず担当の医師や薬剤師にご相談ください。