悪性リンパ腫になってました

日本では少ない古典型ホジキンリンパ腫についてまとめていきたいと思います。

A+AVD療法を終えて(半年後)

6コース、ほぼ7ヶ月にかけて行われたA+AVD療法が終わり、約半年経過した現在の状況についてレポートします。

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完全寛解した?

治療前、私の腫瘍の大きさは10cmを超える大きさでした。が、ホジキンリンパ腫はほぼ治療法が確立されている上、今回採用されたA+AVD療法は効果の高い治療法との説明を受けていたこともあり、6コースの治療後、確認のPET−CT検査の結果を楽しみに待ってました。きれいサッパリに腫瘍部分が消える「完全寛解」の結果を獲るためです。

が、結果は2cmくらいの影が残っていて、完全寛解とはなりませんでした。

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ドクターは「10cm以上あったものがこれだけ小さくなったのは、ほぼ成功と考えていいよ。この辺の結果については個人差がある。しばらくは月一回通院し血液検査をしながら経過観察しましょう」とのことで、現在は月イチ通院生活です。

完全に消滅してないのは非常に悔しいですが、あれだけ大きかった腫瘍が小さくなっている、また他の部位にも変異してないことから、この状況をポジティブに受け入れることにしました。

副作用のその後

A+AVD治療では、よく言われるような、食欲不振、倦怠感、脱毛、指先のしびれが発生していました。治療が終わった後は、指先のしびれ以外は概ね回復。しばらくは吐き気感が強く「酒を飲みたい」という気も起きませんでしたが、ビール1缶くらいは飲めるまで回復。また抜けていた全身の毛という毛が一斉に生えだしてきました。けっこうきれいな体になっていたので、正直、頭部以外は生えてきてほしくはない感じです。

倦怠感はかなりなくなってきましたが、立ちくらみは時々発生しています。

最後にしびれですが、これだけはなかなか取れないですね。かなり指先の感覚も戻ってきて、モノが握れないという状況はなくなってきましたが、違和感だけは残っている状況。回復まで数年単位で覚悟するようにと言われてましたので、しばらくは漢方薬を併用して様子をみていきます。

仕事復帰

悪性リンパ腫やがんと診断された時、抗がん剤治療中や治療後にも、きちんと勤務が続けられるかが気になると思います。

A+AVD療法をはじめ、抗がん剤治療中は免疫力が大幅に低下するため、感染症予防対策が重要であり、不要な外出や人との接触といったリスクから身を守らなければなりません。となると通勤はおろか外出自体も極力控えなければなりません。

私の場合もともとデスクワーク中心の職種だった上に、このコロナ禍のおかげでリモートワークの環境が整ったおかげで、自宅に引きこもった状態で業務を続けることができました。有休は40日近くありましたが、入院時と抗がん剤の投与日、そして体調が優れない日ですべて消化してしまいました。しかし、有休の積立制度という会社の制度により給与に影響のない範囲で休暇を取得することができました。

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リモートワークが普及していない時代であれば出社勤務が原則だったので、出社できない療養中は疾病手当金のお世話になっていたかもしれません。そう思うと、このコロナ禍で治療できたのはある意味ラッキーだったのかもしれません。

ただし、副作用の出かたや強さなどは個人差があると思います。勤務されている会社の制度によってもサポート体制は異なるでしょう。無理して働いて体調に影響が出たり、治療が長引いたりするのは本末転倒です。まずは無理をせず治療に専念しましょう。どうせ治れば嫌でも仕事しないといけないんですから・・・(笑)

経過観察

A+AVD療法が終わってからは、月一回血液検査に通っています。

血液検査の項目の中で、私が特に注目している指標は、「CRP(C反応性蛋白)」「S-IL2R」「LDH」の3つです。

  • CRP・・・体の中に炎症が起きていると増加するタンパク質
  • S-IL2R・・・体の免疫防御機構が活性化すると数値が上昇する
  • LDH・・・血球に異常があると数値が上昇する

治療前は、CRP=7.8、S-IL2R=3000近く、LDH=250超となかなかの数値でしたが、現在ではCRP=0.0、S-IL2R=150〜200、LDH=150〜200と安定した数値を維持しています。

大きな自覚症状も今のところないので、とりあえず5年、この状態を維持できることを祈ります。

 

※このサイトは、ホジキンリンパ腫となった私が個人的に集めた情報の故、かなり限られたものになります。必ず担当の医師や薬剤師にご相談ください。