悪性リンパ腫になってました

日本では少ない古典型ホジキンリンパ腫についてまとめていきたいと思います。

東京で入院するってこと

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病室(イメージ)

はじめての入院で勘違いしていたことがありました。それが「差額ベッド代」と言われるものです。「差額ベッド代」は正しくは、「特別療養環境室料」と言い、入院費用は全額自己負担となります。これを「個室=1人部屋」だけにかかるものだと思い込んでいたのです。

今回入院の説明の際4人部屋を案内され、個室ではないので「差額ベッド代」はかからないと思い承諾しました。が、その後調べていくと、「差額ベッド≠個室≠一人部屋」ではないことが判明!精算時にしっかりと差額ベッド代を支払うこととなってしまいました。

差額ベッド代

普通の病室(大部屋)に入院する場合には、「差額ベッド代」は発生しません。ただしこれらの条件を満たす部屋は個室に限らず差額を徴収される対象となるそうです。

  • 1病室の病床数が4床以下
  • 病室の面積が1人あたり6.4㎡以上
  • 病床ごとにプライバシーの確保をはかるための設備をそなえていること
  • 患者個人用の収納設備や、机、椅子、照明の設置

入院の説明の際、この環境の部屋しか案内されなかったので、差額ベッド代のかからない「ベーシックなお部屋」と思ったのですが、これらの要件を満たしたお部屋だったのです。ただこの差額ベット代、地域や病院によって差があることをご存知ですか?

全国平均

資料によると全国の平均は、1人部屋で7,837円、4人部屋で2,440円。(それぞれ1日あたり。入院の場合1泊2日だと2日分必要となります)

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差額ベッド代(全国平均)

(私の病院だけかもしれませんが、1人部屋の方からご飯を配膳されるという地味にサービスに差がつけられるシーンもございました)個人の占有スペースの他、テレビ、冷蔵庫、ロッカー、トイレ、洗面台、病院によってはコンシェルジュサービスといった設備の差によって、室料は異なります。 

東京のある大学病院の場合

私が今回入院した某大学病院の場合、病棟によっても異なりますがこれくらいの差額をが発生します。

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差額ベッド代(某大学病院)

全国平均と比較して2〜4倍の差ですね。ちなみに有名な慶應義塾大学病院の場合、4人部屋で8,800円、1人部屋で44,000円するので…まぁホテル並みです。

私の実家のある某県内の大学病院だと、2,000円〜30,000円の差額ベッド代で1人部屋に入ることができます。30,000円クラスは特別個室ですよ!

なぜ都内の病院の室料が高いのか。これは、土地代(固定資産)や人件費、その他係る経費は地方よりも割高になる傾向があるからだといえるでしょう。これらの固定費が他の地区と比べて高いのにも関わらず、診療報酬は全国均一。そうなると、室料やその他サービスなど差別化できるところで収益を上げていく必要があります。病院経営は、私たち庶民が思っているよりも厳しいのかもしれませんね。

 

差額ベッド代を回避する方法

差額ベット代を支払わずにすむ方法はあります。

まずは大部屋に入る意思を表して、差額ベッド使用の承諾書にサインをしないことです。サインをしてしまうと、利用を希望していると見なされるので注意が必要です。

ただし大部屋が空いてなく、空くまで入院できないケースもあると思います。治療優先で考えるかどうかは、医師とも相談し決めていただければと思います。

差額ベット代は、費用が高額な割には「高額医療費制度」も「医療費控除」の対象にもなりません。そういった点においても各種生命保険に入っておくのが安心だと言えますね。